VZM™接眼スコープシリーズ

　エドモンド・オプティクスのVZM™ (Video Zoom Microscope)レンズシリーズは、ズーム光学系を採用したTV用高倍率/高解像力マクロズームレンズです。作動距離を所定の位置 (固定値)にした時にのみレンズのピントが合い、その際に鏡筒中のズームリングを回すと、光学倍率 (実視野)を所定の範囲内で連続的に変えることができます。作動距離を変えることなく実視野が変えられるため、集積回路やはんだ結合部の検査用レンズとして最適です。また対象物の表面検査など、品質管理や研究所での大抵の検査用途のニーズに対応します。接眼レンズ用ポートを装備した接眼スコープシリーズは、同レンズによる目視観察を目的にデザインされていますが、一部のモデルはCマウントカメラを接続するためのビデオポートを装備しています。これにより、モニターによる受像を可能にします。なお接眼スコープシリーズにはレンズのピント調整機構は付いておりません。そのため本製品を固定し、レンズを所定の作動距離に持っていくための位置決め製品が必ず必要になります。エドモンド・オプティクスでは、φ50mm用リングを持ったラック&ピニオンムーブメントの使用を推奨します。

VZM™300シリーズ
　メインズーム鏡筒部とWF 20X接眼レンズを組み合わせたVZM™300シリーズは、接眼レンズによる観察で15Xから60Xまでの倍率を得ることができます。Cマウントカメラ用のビデオポートを装備しない単眼スコープと、装備した二筒スコープの2種類が選べます (二筒スコープの場合、接眼レンズによる観察と、モニターによる受像が同時に行えるようデザインされています)。どちらの製品も、作動距離は60mm (共通)です。なお接眼レンズは、オプションで10Xと15Xのものが選択できますが、これらのレンズを使用した場合、ズームレンズとしての同焦性は失われる結果になります。予めご了承ください。

VZM™1000 三眼スコープ
　メインズーム鏡筒部とWF 10X接眼レンズ (2個1組)を組み合わせたVZM™1000シリーズは、接眼レンズによる観察で25Xから100Xまでの倍率を得ることができます。またオプションの20X接眼レンズを使用することにより、同倍率を最大200Xにまで上げることが可能です。Cマウントカメラ用のビデオポートを装備した三眼スコープ仕様の本製品は、接眼レンズによる観察と、モニターによる受像が同時に行えるようデザインされています。接眼レンズの眼幅調整範囲は53~73mmです。

技術情報

Note: These specifications are for a system using a ½" sensor camera and a 15.1" monitor.