SWIR イメージング
可視を超えたものが見えますか?

可視光では実施が困難か、或いは不可能な数多くのアプリケーションが、短波赤外 (SWIR)を使うことで優れた結果を得ることが可能になります。私たちは、「可視を超えたものを見る」ことができます。対象物自体から放射される中波赤外 (MWIR)や長波赤外 (LWIR)光とは異なり、 SWIRは可視光と同様、光子が対象物によって反射または吸収されるため、高解像イメージングに必要な高コントラストを提供します。天然のSWIR放射の中には星明かりや夜天光があり、霧、霞、水蒸気越しのイメージングを含む、屋外や夜間のイメージングでは優れた照明となります。
最も代表的なSWIRイメージングアプリケーション
- 電子基板検査
- 太陽電池検査
- 特定と分類
- 製品検査
- 監視
- 偽造防止
- 工程品質管理
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Figure 1a:赤いりんごの可視光イメージ。可視光による画像では、りんごが完全に赤く見えます。傷みの判別は容易ではありません。
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Figure 1b:赤いりんごのSWIRイメージ。SWIRによる画像では、りんごにある打ち傷がはっきりと判別できます。表面上のあらゆる欠陥の検査が容易になります。
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Figure 2a:ベビーパウダーボトルの可視光イメージ。可視光による画像では、ボトルが白く光沢のあるように見えます。中身のパウダーはまったく識別できません。
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Figure 2b:ベビーパウダーボトルのSWIRイメージ。ボトルはSWIR波長を透過します。中身のパウダーの量が簡単に見えます。
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Figure 3a: ヤン・プロヴォスト (Jan Provost)作 「最後の審判」。SWIR波長帯よる撮像は、デトロイト美術館により行われました。塗膜の下に隠れた下書きを細かく調べることで、画家が最初に意図していたものを推し量ることができます。著作権者であるデトロイト美術館の許可を得て掲載。
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Figure 3b:実際に描かれた5本のラッパに対し、大天使の下に10本のラッパを確認できます。描かれたラッパの位置によって、帆船の配置も見直す必要があったように見受けられます。地球儀の上部にあるつま先も、当初の下書きと同じ位置に描かれてはいません。著作権者であるデトロイト美術館の許可を得て掲載。
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Figure 4a:フィラデルフィア在住の画家ニコール・コニツァー (Nicole Koenitzer)による「フルーツ盛り合わせ」。油絵を描く際に画家の構想が移ろう様子が見てとれます。SWIR波長帯で絵を調べることにより、初期のスケッチから描画、そして仕上げの修正に至る画家の構想の過程が分かります。
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Figure 4b:ご覧の通り、初期の構想には、最終的に描かれなかったバナナや額縁を見ることができます。また右下部には、可視波長帯では確認できない斑点があります。おそらく、画家は当初、異なる素材で背景を描き始めたものの、その後気が変わって描画を修正したものと思われます。
エドモンド・オプティクスは、SWIRイメージングのエキスパートです。
製造と組み立ての大量生産に対応し、最高品質で行う能力を備えたエドモンド・オプティクスは、SWIRイメージングレンズのデザイン、製造、コーティングの経験に長けています。エドモンド・オプティクスは、SWIRスペクトルでの性能に最適化したガラスを用いて設計し、SWIR波長の透過率を最大化するよう特別にデザインした反射防止 (AR)コーティングを採用する組みレンズをご用意しています。
SWIR波長帯に適したデザインおよびコーティングが施されているレンズの使用が不可欠です。可視スペクトル用にデザインされたレンズを使用すると、イメージの解像度が低く、光学収差はより高くなります。
SWIRイメージングレンズの仕様
- SWIR波長で優れた画質が得られるようにデザイン
- 800~1800nmにおいてR <0.5% (一面当たり)のARコーティング特性
- 25.6mmまでのセンサーをサポート
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関連情報
エドモンド・オプティクスは、お客様のアプリケーションに最適な製品を見つけるお手伝いをいたします。SWIR技術に関する情報をさらにご覧いただき、SWIRイメージングがアプリケーションに適したものであるかをご確認ください。