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Edmund Optics®がダイヤモンドターニング加工を導入

Process Produces High Precision Optical Components

7/17/2018, Tokyo, Japan   —

米国Edmund Optics® (EO) の日本法人、エドモンド・オプティクス・ジャパン株式会社は、EOにおける高精密光学部品の製造にシングルポイントダイヤモンドターニング (旋削) 加工を導入したことを発表した。この製造技術では、ダイヤモンドチップ付きの工具ビットが付いた旋盤などの機械を用いて精密素子を加工する。この超精密機械加工を用いることで、数ナノメートル以下の精度をもつ表面形状を作り出すことができる。

金属、樹脂、結晶材から作られる精密光学部品

EOでは、非軸放物面 (OAP) ミラー、非軸楕円 (OAE) ミラーなど、金属、樹脂、結晶質製の精密光学部品の製造にシングルポイントダイヤモンド旋削を使用している。非軸の集光ミラーは、広帯域にわたって収差が起きないため、計測やレーザーシステムでの使用に最適。EOのダイヤモンドターニング技術は、標準グレード (波面誤差:λ、表面品質:80-50)、精密グレード (波面誤差:λ/2、表面品質:60-40)、高精密グレード (波面誤差:λ/8、表面品質:40-20) の3つのグレードに対応する。また、最高で30Åの表面粗さ (Rq) も可能である。コーティングについても、コーティング無し、アルミニウムコーティング、保護膜付き金コーティング、保護膜無し金コーティングといった選択肢のほか、カスタムコーティングにも対応する。

ダイヤモンドターニング加工の動画

EOでは、ダイヤモンドターニングで光学部品を加工する過程を紹介した動画を公開している。この動画では、ダイヤモンドターニング加工で求められる温度、清浄度、振動といった環境を厳密に制御する様子を見ることができる。

工程の改善によるセットアップ時間の短縮、ロットサイズの増加、廃棄物の削減

また、この動画では、検査工程中のデータ収集 (表面品質、表面粗さ、機械検査のモニター) についても説明している。シックス・シグマ、リーン生産方式、カイゼン活動をはじめとした製造工程の改善は、EOにとっての優先事項である。こうした製造工程の改善は、セットアップ時間の短縮、ロットサイズの増加、廃棄物を最小限に抑えることにつながる。自社工場に工作機械をもつことによって、効率的に工具やブランクを作製することが可能なため、さらにリードタイムの短縮にもつながる。

測定器による検査によって高品質を確保

EOでは、干渉計、表面形状測定装置のほか、複数の測定器を組み合わせたさまざまな測定技術を用いてダイヤモンドターニング加工したパーツの検査を行い、高品質を維持している。幅広くラインナップしている標準品の光学部品に加え、EOではお客様の要求仕様に合わせるため、提供図面による製作などの特注にも対応する。ダイヤモンドターニング加工は、製造可能性やコスト削減を視野に入れた設計の最適化に豊富な経験をもつスタッフが担当する。

 
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