高屈折率ガラスのN-SF11 (nd=1.785) を用いた直角プリズムは、プリズム斜面 (反射面)で全反射 (Total Internal Reflection)できる入射角度範囲が、標準的光学ガラスのN-BK7に比べて広いため、広角の対物レンズの手前に置いた時にも、高スループットが得られます。また高屈折率ガラスを用いているため、プリズム内の光路長を延ばすことができ、システム全体の小型化にも貢献します。TECHSPEC® N-SF11 直角プリズムは、斜面 (反射面) にアルミの金属膜を施したタイプと施していないタイプの2種類が選べます (アルミコートの上には、保護用のインコネル、及び墨塗り加工が施されます)。また同コートの付いたプリズムには、入射・出射面二面に特定の反射防止膜 (MgF2シングル) が施されています。入射・出射面での透過率の向上、及びゴースト像発生の低減に効果的です。
90°偏角プリズムとして最も頻繁に用いられる直角プリズムには、プリズム斜面にアルミの金属膜を施したプリズム (以下、アルミコート)と、施していないプリズム (以下、コートなし)の2種類が選べます。プリスムで最大のスループットを求める場合、コートなしのプリズムを用いた光の「全反射 (Total Internal Reflection)」現象を利用するのがベストです。但し、プリズム斜面を全反射で100%反射させるためには、プリズム入射面に対して垂直入射 (0°入射)に近い状態の平行光の光を入れる必要があります。アルミコートは、その分光反射率特性からもわかりますように、膜自身による光の吸収が若干あるために100%の反射は望めません。そのため垂直入射ではない光の入射に対して (プリズム斜面で全反射にならない使用条件の場合に)、反射効率をより高める目的で使用します。
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