

反射型NDフィルターは、面全体にわたり一定の光学濃度値を持ちます。透過量と反射量の比は、設計濃度により異なります。フィルターを積み重ねて用いると、最終的な光学濃度の値は、個々のフィルターの濃度値の単純な足し算になります。NDフィルターは、広い波長域にわたって光量を一定量落とす目的に主として用いられます。レーザーや光メーターへのアプリケーションでは、余計な光パワーがダメージを与えてしまう場合や、不正確な結果を生みだしてしまう場合によく用いられます。なおフィルターは金属膜の付いている面を光源側に向け、垂直入射でご使用ください。
NDフィルターの積み重ねには、加算の関係があります。例えば、0.6と0.9の光学濃度値を持つ2枚のフィルターを重ねると、結果として1.5の濃度値のフィルターが作り出せます。光学濃度 (OD)と透過率 (T)の間には、以下の関係があります:
10-OD x 100 = T (%)
反射型NDフィルターキット品は、8枚か14枚のフィルター構成のものが選べます。8枚構成のものは、当社の中で最も人気の高い光学濃度 (0.3, 0.5, 1.0, 1.3, 1.5, 2.0, 2.5, 3.0)のフィルターから構成されます。対する14枚構成のものは、光学濃度3.0を除く全ての光学濃度から構成されます。ウレタン型の付いた専用の木製格納箱付き。キット品は、必要とする光学濃度を正確に決定するのに最適です。OEMアプリケーション向けには、特注の光学濃度のフィルターも製作可能です。