高性能ブームスタンドシステムの使用

　高性能ブームスタンドは、最も要求の厳しいアプリケーションにも対応するようデザインされています。要求に見合ったブームスタンドとマウントアダプターを組み合わせることで、カメラやレンズ、顕微鏡、照明等をイメージングシステム内に簡単に実装できます。加えて、高性能ブームスタンドは、高荷重へのサポートと安定性を提供します。どのスタンドも、重量級ベースと垂直マウント用ポスト、大型のカラー、専用の水平アームで構成されます。マウントアダプターは、どのブームスタンドとも接続的互換性があります。ブームスタンドシステムは、すべてのハイエンドイメージングアプリケーション向けに推奨されます。

Figure 1: ブームスタンドとアクセサリー製品の接続

　標準プレートやφ19mmポスト用アダプターをブームスタンドのいずれかに接続するには： スムーズな黒アルマイト仕上げのアルミ製つまみを一旦取り外し、アダプターの細い先端部をブームスタンドの固定穴に通します。次に上述の取り外したつまみを再装着します。最後にブームスタンド側にある白色の樹脂製ロックアームをアダプター方向に押し付け、レバー状の固定ネジで締めつけます (Figure 1)。取り外し可能なアルミ製のつまみが付いていないデラックスプレートをブームスタンドに接続する場合は、白色の樹脂製ロックアームだけでプレートを固定します。

Figure 2: デラックスプレートが付いた標準ブームスタンド

Figure 3: 位置調整が可能なデラックスプレート

　標準ブームスタンド (#54-120)は、高荷重で移動を必要としない静止イメージアプリケーションに優れた安定性を提供します。Figure 2は、標準ブームスタンドに位置調整が可能なデラックスプレート (#54-123)を組み合わせ、システムにフォーカス調整機構を加えたブームスタンドシステムです。位置調整が可能なデラックスプレート (Figure 3)は、ラック&ピニオンと傾斜調節機構の両方を搭載し、カメラやイメージング機器固定用の¼-20UNCの三脚ねじが付いています。ラック&ピニオンは一軸方向の直進移動を行い、対する傾斜調節機構は、ブームスタンドに接続することで傾斜の向きが変えられ、かつ機構内にあるセットスクリューを締め付けることでその向きを固定することができます。デラックスプレートをボールベアリングブームスタンドと組み合わせることで、光学系に多次元の動きを簡単に加えることができます。

Figure 4: 標準プレートが付いたボールベアリングブームスタンド

Figure 5: 標準プレート

　Figure 4は、ボールベアリングブームスタンド (#54-121)に標準プレート (#54-122)を装着したものです。安定性は、標準ブームスタンドにボールベアリング移動を加えたものに匹敵します。水平移動が極めて滑らかなこの組み合わせは、サンプルを横切ってスキャンする必要のあるアプリケーションに最適です。標準プレート (Figure 5)は、¼-20UNCの三脚ねじを通して、カメラ、顕微鏡、部品のシンプルな接続を可能にします。

Figure 6: アーティキュレイトアームブームスタンドとφ19mmポストアダプター

Figure 7: φ19mmポストアダプター

　アーティキュレイトアームブームスタンド (#54-119)は、頻繁な移動や調整を必要とするアプリケーションに最適です。柔軟性のあるアームは、届きにくい場所への移動やそこからの移動を容易に可能にします。固定焦点レンズやズームレンズを装着したとき、その適応性が威力を発揮します。Figure 6は、アーティキュレイトアームブームスタンドをφ19mmポストアダプター (#54-124)と併用した時のものです。φ19mmポストアダプター (Figure 7)は、ラック&ピニオン機構の位置決め部品や他のφ19mmポスト用アクセサリー製品との結合を可能にします。これらの製品をφ19mmポストアダプターに接続する際は、ポストアダプター底面部にあるパーツを一旦取り外します。またハンドル状のクランプレバーを緩めることで、傾斜調整も可能にします。

　どのブームスタンドやマウントアダプターも各々独自の特徴があり、その組み合わせにより多くの異なるアプリケーションでの使用に最適になります。適切なブームスタンドとマウントアダプターの選定でサポートがご必要な場合は、当社のエンジニアチームにお問い合わせください。