アクロマティックシリンダーレンズをなぜ選ぶ?
Edmund Optics Inc.

アクロマティックシリンダーレンズをなぜ選ぶ?

Achromatic Cylinder Lens

アクロマティックシリンダーレンズは、像面において球面収差や色収差を劇的に改善する点を含む、従来のシリンダーレンズにはないいくつかの性能的利点があります。アクロマティックシリンダーレンズは、LED光源のラインビーム形成に理想的です。LEDは一般的に単色光源と見なされていますが、代表的なLEDは30nm前後のスペクトル幅 (半値全幅ベース)があったりします。

Table1は、520nmのLEDをアクロマティックシリンダーレンズと標準的シリンダーレンズの各々で一点集光した時のライン幅の比較です。ライン幅がより小さくなるため、LEDベースのスキャンニングデバイスでは、解像力がより高くなり、S/Nやスループットがより高くなります。

Table 1: φ12.5mmシリンダーレンズの焦点距離別に得られるライン幅の比較
焦点距離アクロマティックシリンダーレンズ標準的シリンダーレンズ
25mm 60μm 275μm
50mm 8μm 77μm
75mm 回折限界 (8μm) 45μm
100mm 回折限界 (10μm) 34μm

Figure1は、平凸シリンダーレンズによる球面収差の影響を図解したものです。アクロマティックシリンダーレンズを用いた色収差の改善は追加メリットの一つですが、この例では、劇的に改善された球面収差が、更に薄く、焦点深度の深いラインを生み出しています。

Illustration of the effect of spherical aberration through the PCX cylinder lens
Figure 1: 2種類の平凸シリンダーレンズによる球面収差の影響の図解
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