IR レンズ

IR レンズは、近赤外、短波赤外、中波赤外 あるいは長波赤外スペクトルの光の集光や一点集光、コリメートに用いられます。IR レンズは、サーマルイメージングや赤外暗視 (FLIR)、分光をはじめ、700nm以上の波長を使ったアプリケーションに対して性能を最大化する特定の基板や反射防止コーティングを採用する光学用レンズです。赤外スペクトルとは、700 – 16000nmの波長帯を指します。赤外スペクトルをより細分化した場合、近赤外 (NIR) は700 – 900nm, 短波赤外 (SWIR) は900 – 2300nm, 中波赤外 (MWIR) は3000 – 5000nm, 長波赤外 (LWIR) は8000 – 12000nmの波長帯になります。

エドモンド・オプティクスは、単レンズ、アクロマティックレンズ、非球面レンズ、集光用対物レンズをはじめ、赤外スペクトルの広い部分にわたって高性能を実現する様々なIR レンズをご用意しています。赤外用アクロマティックレンズは、FTIR分光やチューナブル QCL レーザーとの使用をはじめ、産業やライフサイエンス、防衛など様々なアプリケーションでの使用に最適です。ZnSe 赤外用非球面レンズは、回折限界デザインを採用し、CO₂ レーザーの出力を一点に集光するのに最適です。ゲルマニウムやサファイア、シリコン、ジンクセレン、硫化亜鉛をはじめ、他の赤外透過基板もラインナップ。反射防止コーティングのオプションには、VIS-NIR, NIR I, NIR II, Telecom-NIR, SWIR があります。